■ 機体の設定・解説 |
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Ziバトルの世界でも、バックドラフトのような違法バトル団体が存在する。
合法バトルには存在しないようなさまざまな条件下で戦うことが多いが、
そのバトルマネーは公式バトルの比ではないほど高額だ。
それらのバトルはスラッシュゼロの世界と同様闇バトルと呼ばれ、多くの
公式チームを巻き込んでいる。
・・・が、その勝利報酬は魅力的であるため、「巻き込まれた」と言いながら
実のところ進んでバトルをするチームも少なくない。
チームサプリもそんなやさぐれチームのひとつである。
常勝とはいかないが、メンバーの連携や機体のメンテナンスには定評のある
チームだけに、しっかり黒字になっている。
ちなみに・・・メンバーのリナはZiバトル連盟のCMやオフィシャルポスター
等に顔を出している公式タレントである。
バレたらどうするのだろうか・・・。
しかし、連盟は闇バトルを事実上黙認しているようなものなので本人は気に
していないのかもしれない。
その闇バトルであるが、チームサプリはつい先日過酷な条件、しかも2連戦
に勝利して多額の報酬を手に入れていた。
チームオーナーであるスクワレン女史はバトルマネーの計算をしていた。
しかしおかしい。どう考えても4割ほど足りない。
嫌な予感がした彼女はスティの部屋に突入した。・・・いない。
「やられた・・・」
という彼女だが、儲けさせてもらっている都合上、いつも「ただ注意」を
するだけである。
なんともアバウトなチームだ・・・。
「ただいまー!」
スティの耳をつんざくような声が響く。
その瞬間、メンバー全員がドックへとダッシュした。
「やっぱり・・・」
皆がいっせいにため息をつく。その視線の先には、姿を変えた人型フレーム
が出来上がっていた。
ふとスクワレンが気が付いた。
「・・・ねえ、これ・・・もしかして実戦想定してる?」
そう言われた矢先、スティは機体のマーキング保護シールをはがす。
その形式番号からは、しっかりと「X」が削除されていた。
すかさずリナのツッコミが入る。
「あのさあ、なんにしたって正式なバトルには使えないんだから、
非公式ナンバーでいいんじゃない?」
ちなみに、その後この機体は闇バトルでも使用されることはなかった。
やはりゾイド乗りは「ハート」を持たない機体ではバトルしないようだ。
しかし「ホビーBLOX」としての注目を集め、様々なメディアで活躍した
ことを付け加えておこう。
*武装:中距離ビームキャノン、ミサイルポッド、近距離ワイドレンジビーム砲
レーザーナイフ、バスタービームキャノン、スモークディスチャージャー*
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