TS-HF02D

製作者:Ky氏





■ 機体の設定・解説

Ziバトルの世界でも、バックドラフトのような違法バトル団体が存在する。
合法バトルには存在しないようなさまざまな条件下で戦うことが多いが、
そのバトルマネーは公式バトルの比ではないほど高額だ。
それらのバトルはスラッシュゼロの世界と同様闇バトルと呼ばれ、多くの
公式チームを巻き込んでいる。
・・・が、その勝利報酬は魅力的であるため、「巻き込まれた」と言いながら
実のところ進んでバトルをするチームも少なくない。
チームサプリもそんなやさぐれチームのひとつである。
常勝とはいかないが、メンバーの連携や機体のメンテナンスには定評のある
チームだけに、しっかり黒字になっている。
ちなみに・・・メンバーのリナはZiバトル連盟のCMやオフィシャルポスター
等に顔を出している公式タレントである。
バレたらどうするのだろうか・・・。
しかし、連盟は闇バトルを事実上黙認しているようなものなので本人は気に
していないのかもしれない。

その闇バトルであるが、チームサプリはつい先日過酷な条件、しかも2連戦
に勝利して多額の報酬を手に入れていた。
チームオーナーであるスクワレン女史はバトルマネーの計算をしていた。
しかしおかしい。どう考えても4割ほど足りない。
嫌な予感がした彼女はスティの部屋に突入した。・・・いない。
「やられた・・・」
という彼女だが、儲けさせてもらっている都合上、いつも「ただ注意」を
するだけである。
なんともアバウトなチームだ・・・。

「ただいまー!」
スティの耳をつんざくような声が響く。
その瞬間、メンバー全員がドックへとダッシュした。
「やっぱり・・・」
皆がいっせいにため息をつく。その視線の先には、姿を変えた人型フレーム
が出来上がっていた。
ふとスクワレンが気が付いた。
「・・・ねえ、これ・・・もしかして実戦想定してる?」
そう言われた矢先、スティは機体のマーキング保護シールをはがす。
その形式番号からは、しっかりと「X」が削除されていた。
すかさずリナのツッコミが入る。
「あのさあ、なんにしたって正式なバトルには使えないんだから、
                 非公式ナンバーでいいんじゃない?」

ちなみに、その後この機体は闇バトルでも使用されることはなかった。
やはりゾイド乗りは「ハート」を持たない機体ではバトルしないようだ。
しかし「ホビーBLOX」としての注目を集め、様々なメディアで活躍した
ことを付け加えておこう。

*武装:中距離ビームキャノン、ミサイルポッド、近距離ワイドレンジビーム砲
 レーザーナイフ、バスタービームキャノン、スモークディスチャージャー*








■ 工作・塗装等

パーツ加工は、一部の凸ジョイントを多少短くしたのみ。パーツの外観に手を
加えることはしていません。
塗装に関しては、全体の統一感を出すために一部パーツをファントムグレーと
キャメルブラウンに変更してあります。
使用BLOXはウネンラギア、ボルドガルド、レオストライカー、カノンダイバー
バスターイーグル、ディプロガンズ、ロードゲイル。
(バスターキャノンの補助アームとして、シュトゥルムユニットも使用)



【製作後記】

「既存パーツで自分的にベストなカッコ良さ」を、前作でほぼ出してしまった
ために今回は非常に苦労しました。
パっと見は前作と似ているのですが、その構造はかなり異なっています。
今回は「フレームだけでも虚弱さを感じさせない」「重武装が可能」を
コンセプトとしています。
苦労の甲斐あって、スキマの無い頑強そうなフレームと、全身がハードポイント
という構造に仕上げることができたと思います。
装甲も、主要な間接部をカバーできていると思うのですがどうでしょう?
可動に関しては、全体的に大幅に範囲が拡大したものの、ヒザだけは90度まで
しか曲がらなくなってしまいました。
ちなみに左肩にあるのはシールドではなく、多方向攻撃が可能なビーム砲です。
(エネルギーを使い切ったあとはシールドとして使用することもできるかも)
肩にある白パーツは使い捨ての増設ジェネレータといったところ。
この機体を実戦で使うとしたら・・・

 バスタービームキャノンによる長距離攻撃
>エネルギーを使い切ったら砲と増設ジェネレータを廃棄
>ミサイル、中距離ビームによる侵攻
>レーザーナイフでの斬撃等による格闘戦
>スモークディスチャージャーと近距離ビームの併用による撤退。

といった感じでしょうか。
最後に今回の見所。
「上から見たときの”詰まってる感”」と、「それっぽいバックパック」
ですかね。


【補足解説等】

http://www1.odn.ne.jp/cet16250/
に掲載予定。(いつになるやら・・・)










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