ドラッツエリオン/シィロンワン

製作者:
のりおもと氏





■ 機体の設定・解説

 ゾイドバトル連盟は英断を下した。ブロックスゾイドに関するルールの一部改定である。
これまでは、例えばマトリクスドラゴンをバトルにエントリーさせようとした場合、レオブレイズ、ウネンラギア、ナイトワイズ、モサスレッジの計四つ分もの出場枠を潰さねばならなかった。しかし、今回の改定により、予めチェンジマイズしてエントリーしたブロックスゾイドは、途中で複数個体に分裂して戦闘行為を行わない限り、これを出場枠1つ分として数えることとなったのである。これより、ゾイドバトルの世界にブロックスの吹かす新風が巻き起こる!

ドラッツェリオンは空中戦を得意とするチェンジマイズド・ブロックスゾイドである。翼部が展開するEフィールドは大気流を歪曲させ、強大な揚力と推進力を生む。アフターバーナーとの併用により、その巨体は数倍音速で大空を舞い、空中格闘戦において無敵の強さを誇る。地上の敵に対しては急降下爆撃、あるいは超低空を滑空しての一撃離脱戦法を行い、仲間との連携により敵を確実に撃破する。
 そして、このドラッツェリオン最大の特徴とは、近接格闘戦形態への変形機構である。
 バトルにエントリーできるゾイドの数は限られている。ならば、一体で複数の特性を持ち、様々な戦術を取ることが出来るゾイドがあれば、それは極めて有効なのではないか? この机上の空論の証明の一つとなり、あの伝説的チーム『チーム・ブリッツ』を王者の座に導いたのが、ライガーゼロのCASであった。しかし、このCASにはいくつかの弱点、非合理性があった。外部装甲換装のために特殊な設備が必要であり、そこに一旦帰投、換装終了後再会敵するまでに時間がかかり、その間味方チームの戦力が低下してしまうのである。しかし、ブロックスのチェンジマイズシステムならば、これらの弱点を克服し得た。
 ブロックスコアの生体エネルギーテンションが臨界点にまで高まった時、空中強襲型ゾイド、ドラッツェリオンは、全く異なる機体特性を持つ近接格闘戦用ゾイド、シィロンワンへの変形を可能とする。その変形にかかる時間はほとんど一瞬であり、別途追加パーツなどを必要としない。
変形後は、四つものコアに潜在するエネルギー出力・情報処理能力の全てを解放し、想像を絶するスピードとパワーを発揮する。胸部に配したナイトワイズの複合センサー(心眼)と四つのコアブロックによる高速情報処理能力により、対峙する敵ゾイドのコンディション分析・未来挙動予測をパーツレベルで行い、搭乗者の知覚と直感を拡張する。そして、敵の一瞬の隙と弱点を突き、必殺の『激光一閃裂爪烈破(シャイニング・ストライク・レーザークロー)』を叩き込むのだ! 頭部のザンブレードによる一撃必殺の『究極尖紅絶天斬(ファイナル・クリムゾン・クリティカル・ソード)』は最後の手段だ!
四つのコックピットユニットを持つこの機体であるが、コアAIが発達しているためメインパイロット一人で操縦可能である。パイロットの青年は東方大陸出身の武闘家であり、彼の師匠は大型ゾイドを生身で一蹴する程の武道の達人だ。










■ 工作・塗装等

【使用ブロックス】
レオブレイズ
ウネンラギア
ナイトワイズ
モサスレッジ  各1個

◎ レオ頭部のキャノピーの一部をメタルグリーン(ガンダムマーカー)で着色した以外は、全く手を加えていません
◎ 変形の際は頭部・胴体・翼を、一部組み替えます。
◎ 脚部が伸縮して完全変形し、まるでこのために設計されたかのように書くパーツが気持ちよくフィットしています。




【制作後記】

 マトリクスドラゴンを組もうとした試行錯誤の結果、なぜか出来上がったシィロンワン。しかしこれではもはやゾイドではないと考え、ドラッツェリオン形態をでっち上げ、バトストとは異なる世界観(アニメ・スラゼロ)に生きる『スーパー系』ゾイドということにしました。そう考えると、この成形色もしっくりきます。











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